一般的な対策法

ここでは聴覚障害者への一般的な対処法を紹介します。

聴覚障害者への一般的な対処法

難聴者への対処は筆談が中心になります。筆談は文章が残るので、後で内容を確認する際にも便利です。
また、聴力が残っているので、大きな声でゆっくりと話す事を心掛けましょう。その際、相手に口の動きがきちんと見えるようにして下さい。口話教育を受けた聾者の中にも口を読む事に長けた方がいますので、その場合にもそうして下さい。

聾者の中にも筆談で対応できる方もいらっしゃいますが、中には時間のかかる筆談よりも普段使っている手話を望まれる方も大勢おられます。

そのような時には筆談を無理強いせず、原則、手話による対応をしてください。

筆談が困難なケース

ある程度の筆談が出来ても、中には以下のようなケースもありますので、注意が必要です。

ex1, 7時10分前は何時何分?

 これは割と有名な話ですが、聴者は習慣的に「7時10分前」を6時50分と理解します。これはこれまでの習慣でそう理解できるからなのであって、その習慣を身に着けていない聾者は「7時10分の前」と理解します。
 例えばどこかに7時10分前集合と筆談で対応しても、7時10分の前と理解していれば、聴者から見れば遅刻になります。
 聴者の感覚からすれば、「それくらい判るだろう」と思うかも知れませんが、これも聴者と聾者の間に根深いバリアがあり、常識の共有が出来ていないために起こる事なのです。
この場合、筆談で対応するのであれば「7時の10分前」と書くべきでしょう。

ex2, "行く"と"来る"

 聴者の感覚では「行く」と「来る」を間違えて使う事はまずありませんが、聾者の中には混同してしまう方もおられます。
 例えば、「10時に来て下さい」と筆談で伝えたところ、その方は家を10時に出てしまい、当然ですが10時に来られなかったと言う話があります。
 これとは逆のケースですが「10時に行く」と筆談で伝え、10時に行ったところ、まだ準備が出来ていなかったと言う事があります。
 弊社の宮本涼子も「行く」と「来る」の違いがなかなか理解できず、メールなどで本来「行く」と書かなければならないところを「来る」と書いてしまう事がよくあります。

文章で伝える事の難しさ

 上で挙げた事はほんの一例です。難解な外来語や専門用語の多用や重文、複文の乱用はもちろんご法度ですが、ご理解いただけた通り、それ以外の根深い所に問題があります。
 では聾者が誤解しない、理解できる筆談による対応はどうすればいいのか、というと、これは聾者と積極的に交流する機会を持ち、十分な経験を積む以外には方法はありません。
 身近にそういう方がおられるのであれば力を貸して頂くとよいと思いますが、そうでなければ弊社のような専門業者に委託するのが一番早く安全でしょう。


手話を覚えるには

手話教室や手話サークルへ通う

地域によって違いはありますが、近くにある手話教室へ通うのが一番です。
近くに手話教室がなければ、手話サークルを探すか通信教育を利用するのがよいでしょう。

DVDや本を使う

副教材として使うのはよいのですが、自己流で覚えてしまうと後で修正する手間が大変ですし、何より通じる手話が見につきません。
また、相手が表す手話を読み取る事ができません。手話はコミュニケーション手段ですから、意思の疎通が出来なければ意味がありません。

通信教育を使う

通う手間が省け、会話も身につくのでオススメの方法です。
ただ、普段から手話を使い合う相手や仲間がいないとどうしても習得するのに時間がかかってしまいます。
単純によくある手話教室を通信にしただけのモノもありますが、通信のメリットを活かした工夫をしているところもあります。
手前味噌ながら、弊社ハートフルパワー株式会社でも Skype を用いた手話教室を開催していますので、ぜひ、ご利用ください。

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