聴覚障害への誤解

日本人なのだから日本語が読み書きできるはずだ

聞こえる人は就学前にすでに日本語がペラペラの状態だったと思います。それは生まれた時から日本語を聞き、あるいは話し、そして家族や友達と日本語による会話を通じて、日本語を習得していたからです。
ところが耳が聞こえないと、それが出来ないので、聴者と同じように日本語を習得する機会がありません。
ある程度育ってから聞こえなくなったのであれば、日本語に触れた時間もそれだけありますから筆談も可能ですが、宮本涼子の様に幼少期に失聴した場合には日本語の読み書きどころか発話も難しいものです。

聾者はみんな手話が出来る

聾者は聾学校で手話を習うと思っている方も多いようですが、実際にはごく一部を除いてそのような事はありません。むしろ手話を使う事に対して否定的で、使う事を禁じている学校もあります。
弊社の宮本涼子もひどいいじめにあったため、途中で転校をせざるを得なかったそうです。
従って手話を覚えたのはある程度行動が自由になった成人してからなのです。

聴覚障害者は補聴器をつけている人なんでしょう?

難聴者は補聴器をつけている事が多いですが、聾者は補聴器を付けても聞こえないのでつけていません。
補聴器をつけていると耳が不自由なのだなと判るのでそれなりの対応ができますが、聾者はパッと見、聞こえる人たちと変わらないため、それによる言われなき誤解を受ける事があります。
呼び止めても気付かないですし、発話が苦手な方も大勢おられますので、ぜひ、配慮して下さい。

人工内耳を付ければ聞こえるようになるんでしょ?

人工内耳を付ければ耳が聞こえるようになるから手話を覚える必要などないと思っている方も少なからずおられるようです。
主観でお話します。
効果があって聞こえが改善したと言う方も何人か知っていますが、まったく効果がなかったと言う方もいます。事実、宮本涼子は人工内耳の埋め込み手術を受けましたが、まったく聞こえません。
ただ聞こえる聞こえないに関わらず手話は覚えた方が良い事には変わりありません。

必要になってから覚えれば十分でしょ?

手話を覚えるのは外国語を覚えるのと同じで時間がかかります。個人差はありますが、ある程度の日常会話が出来るようになるには最低でも3か月は必要になります。
当然ですが、必要になってから急いで覚えても間に合いません。
きっかけは人それぞれだと思いますが、手話によるコミュニケーションを求めている方々は大勢いらっしゃいますので、ぜひ、これを機会に覚えて下さい。

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